成田山新勝寺の1週間断食合宿の感想

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*その昔、別ブログに書いていた記事をリライトして掲載します。

今回は、2011年3月の記事です。

今回の記事は、少し前のセルフ断食レポの続編です。

 

伝統的断食修行を終えて

1週間断食した人にだけ出る重湯(粥)・梅干し・焼き味噌

先日、千葉県成田山の新勝寺の断食参籠修行を終えてきました。

ここは、国内でも由緒正しい伝統的な断食道場。

滞在中、女子道場には4人ほどの人が参加していましたが、男子道場は自分一人だけの参加でした。

断食中、人と話をしているといくらか気が紛れますが、今回はそれもかなわず、だだっ広い男子寮の部屋で空腹と孤独と戦ってきました。

 

断食と言っても、実はたくさんの種類があります。

週末に家でも行えるプチ断食、徐々に食事の分量を減らしていく断食施設、一日に三食少量食事を摂った上で各種運動を取り入れていく断食施設など、何種類もあります。

しかし、この成田山の断食参籠修行は、参加期間中は水以外は摂ってはいけない厳格な断食(ただし、1日に最低2リットルは摂取の義務があります)。

今回は、その時に学んだ断食の効能や感想について記しておきます。

 

本当に厳しい断食参籠修行

成田山新勝寺の石碑

その昔は、この道場も最大2週間までのコースもあったそうですが、現在は最長でも1週間しか受けられません。

さらにもっと昔は、初日と2日目は水も口にしてはいけない決まり(!)があったとのこと。

その昔の祐天上人や二宮尊徳の時代の断食はかなり過酷だったようです。

 

断食中の体の変化

断食期間中、日に日に心境の変化は起こるのですが、一番に実感するのは体力の低下です。

道場では、毎朝5時から外の掃除をはじめ、5時半からお寺の護摩祈祷に参拝します。…なんですが、上の本堂のお寺に行くまでの階段で、既に足の疲れと息切れを感じてしまうほど。

最終日は、翌日になれば食べれる!という期待からか、普段はあまり実感しなかった空腹感がいっそうこみ上げてきました。

 

しかし、断食中にしなくてはならないことは、水の摂取以外はそれほど多くありません。

朝の護摩祈祷の参加と、午後3時からの読経の勤行(約20分)以外は、自分の好きなことができます。

持参した本を読んだり、広い境内の中を散歩したり、寺にある仏教図書館に行って新聞を読んだりと、寺内で自由な行動がとれます(ただし携帯やPCなどの機械類の持ち込み・使用は禁止です)。

自分の場合、毎日1時間ほど写経を書いてました。

ひとり書行の間で般若心経(大乗仏教の空・般若思想を説いた経典の1つ)を書いている時間は、とても心が落ち着き、3時の勤行の際にも役に立ちました。

 

成田山神勝寺の様子

文字だけでは道場の様子が伝わらないと思うので、実際のお寺の様子を載せておきます。新勝寺の外観はかなり立派でした。

 

個性的な絵馬のお願い

境内の前にある絵馬に、なにやら面白いお願いごとが書いてありました。みうらじゅん氏が言っていたムカエマとは、このことかもしれません。

彼女たちのお願いは、いまごろ叶っているでしょうか?

 

断食道場内の様子

気になる断食道場の中の様子です。建物自体、男子棟と女子棟とにわかれています。

この時期は春先でしたが、冬はかなり冷え込むことがあるそうです。

歴史ある道場の看板

男子棟の中の様子

心念の文字。断食中、この文字を見てモチベーションを保ちました

 

断食の効能について

ここで、あらためて断食の効能について記しておきます。断食によってアレルギー体質が変化することは、意外と知られていないので…。

 

1、宿便を出す

断食の目的の一つに宿便を出すことが挙げられます。

宿便とは、腸内に長く滞留している便のことです。この宿便が原因となって、体のさまざまな病気の根本になります。宿便は腸だけでなく体中の毒素と考えた方がいいかもしれません。

断食を経ていくと、体は普段栄養の吸収に使っていたエネルギーを、体からの毒素の排泄に専念するようになります。

その結果、細胞内に溜まった毒素が徐々に腸に集められて、ある程度溜まって宿便として排泄されてきます。

宿便を出すことは、断食の主な目的の一つと言っても過言ではありません。

これによって、花粉症が完治したり大きな体質改善が起こるからです。

 

2、腸の中を綺麗にする

断食によって、毎日休まず動かしている腸を休ませることができます。

それだけで腸が元気になります。さらに、宿便が排泄されればより腸は綺麗になります。

断食が終わったあとの回復食は、体にとって消化吸収が良いものを徐々に増やしながら摂ります。

完全に腸が綺麗になっていると、黄色いバナナ状の便が出てきます。このバナナ状の便が出るのを目指して断食に取り組んでみてもいいでしょう。

 

3、肌がとても綺麗になる

これは、一番女性に喜ばれる効果です。肌は別名「内臓の鏡」ともいわれていて、断食によって内臓が綺麗になると、肌も綺麗になります。

美容液などの化粧品など、外からのケアだけではなかなか本物の美肌を取り戻すことはできません。

断食は腸を綺麗にするのと同時に、内臓にとどまった毒素も排泄して、腎機能や肺機能も高めてくれます。

この断食中に体に入れるものは水だけなので、内臓の回復も早まります。

もし常備薬を飲んでいる人は、その離脱状態が激しくなるので、本断食ではなく、半断食(玄米粥、酵素、スマシ汁など)がおすすめです。

薬の止め方も急に止めるのではなく、徐々に減らすことことが大切です。

 

4、免疫力を高めてアレルギー体質を改善する

断食によって体の免疫力を高めると、一例として風邪を引きにくくなります。免疫力が上がると病気にかかりにくい体になるからです。

アレルギーとは、そもそも体の異物に対する過剰反応とも言い換えられます。つまり、その過剰反応する原因を取り除く必要があります。

断食によって、体はみずからが自分の体を治そうという自然治癒力が高められますが、その一環として自律神経のバランスが整えられて、過剰になった体のリンパ球も減っていきます。

もしアレルギーの完治を目指す場合、長期の断食にトライしてみるか、何度も断食を繰り返す方法がありますが、やはり根気よく取り組むこと大事です。

 

 

…以上が断食の大きな効果です。

これを見てみると、断食ってそんなに良いことづくめなんだ!と思われるかもしれませんね。

しかし、今回参加した断食道場は「断食参籠修行」と呼ばれるほど、伝統的でストイックな手法な道場でした。

 

断食を終えての感想

ここまで読んでくると、気になるのはやはり断食を終えてみての感想でしょう。

思えば、人生史上はじめて水だけの摂取で過ごした1週間でした。

 

個人的な感想としては、食べ物が摂取できないというの意味においては、以前の断食経験から考えても、実はそれほど特別苦しいものではありませんでした。

逆に、現代人はいかに無駄に食を貪っているかということに疑問を持っていたので(自給率は極めて低いのに、輸入してまでも食べれる食物を捨てている現状など)、食べ物の過剰摂取が病気を促進するということを身をもって体験できた時間となりました。

ただ、体力の低下という意味では、ここまで足腰が老人の様に重く感じたことはありませんでした。

この意味においては、やはり『食は命』という言葉もある通り、他の生き物をいただいた上に自分の命が成り立っていたということを、頭ではなく体で分かることが出来ました。

 

今回、自分が理解したかったのは、まさにそれだったのです。

自分で体験的に理解する。その心境に立ってみて初めて分かる一粒のお米のありがたさ。

他者(食物)の有り難みが分かる、だからこそ、他人に優しくなれる

 

これはヨガや瞑想の考えとも、一致する部分が多くあります。

見返りを期待せずに一心不乱にとらわれてみる。ただし、それ自身に「とらわれている」ということだけは忘れずに。

そこから得られるものを、今後の自分の道に体現してゆけばよいのだと思いました。

 

…と、ここで話が終わっていれば綺麗な体験談だったのですが 笑、自分は少しばかりの見返りを期待していました。

実際に参加した人の声から「1週間断食をすれば、体質改善によって花粉症が治る人もいるよ」と聞いていたので、どこかそれを心に秘めたまま断食を取り組んでいて、花粉症の軽減を多いに期待していました。

なにしろ、重度の花粉症持ち兼(鼻呼吸を大事にする)瞑想者としては、それが治るか治らないかでは、春の桜に対する期待も大きく左右するので…。

 

しかし、断食を終えて、久しぶりに下界におりてみると…

以前と変わらないこの鼻づまりとくしゃみ具合…泣、。よこしまな想いを秘めていた自分には、成田山の不動明王の御加護は働かなかったのかもしれません。

 

そういえば、道場をあとにする時、「ここはある程度、信仰心がある人じゃないと効果がないんですよね(逆にありすぎても駄目だが)」と、世話係の人が言っていたことを思い出しました。

ある意味、なるほどなぁと感じました。

そもそも、この断食参籠修行の目的は、御本尊不動明王の御加護のもと、不動の信念と心身の鍛錬を体得することにあるのだとか。

その功徳としては不動明王の大慈悲の力と断食者の信仰心が合わさって、心身が浄められ、人間性が豊かになることがあるそうです。

いま思えば、断食者としての信仰心が足りなかったのかもしれません。

 

結果的に、重度の花粉症は改善しませんでしたが、1週間もの間、ヴィパッサナー瞑想と同様に、世俗を離れた断食参籠を経て、食べ物のありがたさなど、多くのことを学べました。

下記に「良かった点」と「きつかった点」をまとめておくので、参加を検討している人の参考になればと思います。

 

良かったポイント

  • 数ある断食道場の中でも一番低価格
  • お寺の厳格な雰囲気の中で行える
  • 写経や読経をすることができる
  • 食べ物のありがたさを実感できる
  • 大きな体質改善になるかもしれない

 

きつかったポイント

  • 早寝早起きに慣れていないと少ししんどい
  • 日を追うごとに体が動かなくなり重くなってゆく
  • 冬の道場は劇的に寒いので初心者にはお勧めできない
  • 世話係の人はあくまで世話係

 

断食参籠 – 大本山 成田山

http://www.naritasan.or.jp/lecture/taiken.html

 

 


 

 

ちょうど2011年の春に行ってきたので、もう7年も前の体験です。

あれから長期海外に出ている間は花粉症はありませんでしたが、今はまた悩まされています 笑。

お寺での断食体験と厳格な水断食に興味がある人には、良い経験になるかと思います。

 

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