異種混合の虹色を自分のキャンパスに

スポンサードリンク

*その昔、別ブログに書いていた記事をリライトして掲載します。

今回は、2008年12月の記事です。

 

以前、ネット上で「斑霓」という名を名乗っていました。

これはthe pillowsファンにしか分からない名前ですが、(ストレンジ)カメレオンのように、周囲からの影響を受けて多様化するということを意味した字です。僕は自分の性質をそのように自覚しています。

後半にも記しましたが、このストレンジカメレオンとはあるバンドの歌に由来しています。今回は、そのきっかけについて振り返ってみます。

どこからともなくある自信

僕は小学生の頃、何だか分からない自信を持っていました。

それは 「おれにはすごい力が眠っているんだ」 という、どこからくるのかまったく分からない自信でした。

その思いだけを原動力に中学・高校まできて、気が付くと体育会系の最たる部活・ラグビー部に入部し、先輩と監督からの猛烈なしごきと練習量に耐えていました。

しかし「どうしてそんなに大変な部活に入ったのか?」 と聞かれると、それはまったくの『なんとなく』という気持ちからでした。

そのなんとなくの原因は、私の幼い頃の話にさかのぼります。

大きな原因として探ってみると、私は自分の両親やその周辺の人たちから「将来、何になりたいの?」や「大人になったらどんな仕事がやってみたい?」という類のことを、一度も聞かれずに育ってきたことがあげられます。

ある種、『ただ健やかに、ただ健康に生きていきなさい』という不言の教えのもとに、無邪気な子ども時代と思春期を過ごしてきました。

本当になりたい将来の夢

ここでひとつ、知り合いから聞いた話を紹介します。

ある女の子が小学生の頃に自分のお父さんに向かって「わたしは大人になったら、ワンちゃんの調教師さんになりたい!」と将来の夢を話しました。

その子の家は、昔から犬を飼っていたそうで、彼女の夢はその飼っていた犬の飼育する上で育まれた愛護心からきたのでしょう。女の子はその夢に向かって背中を押して欲しい気持ちを込めて、お父さんに夢の話を打ち明けました。

しかし、お父さんは女の子に向かってこう言いました。

「そんな仕事、絶対にダメだ!他の仕事なら何でもいいけど、そんな仕事は絶対に目指しちゃダメだよ!」

女の子は、いつも口うるさいお母さんよりも、仕事であまり家に帰ってこないお父さんの方が優しくしてくれて好きだったのでお父さんに打ち明けたのに、そんなことを言われてしまい、強いショックを受けました。

しかし、本気でやりたいと思ってたことに対して、大好きなお父さんから絶対にダメだ!と言われたことから、女の子は悲しい気持ちでいっぱいになりました。

でも、お父さんが絶対にダメと言うのならいけないものなんだろう…と、女の子は子供心にその夢をあきらめてしまったのだそうです。

 

時が経ち、その女の子も成人し、社会の中で働くようになりました。

女の子はふと子供の頃に言われたそのことを思い出し、「お父さん、そういえばどうしてあのときに犬の調教師はダメだって言ったの?」と、お父さんに聞いてみました。

すると、お父さんはこう答えました。

「あの時、おれに絶対にダメって言われても、お前が『いや、わたしはやる!』という姿勢と気持ちを見せていたら、反対なんてしなかったよ。犬の調教師が悪いなんてあの時も今も思っていないしね。

そのくらいの心意気じゃないと、人の夢なんて”本当に夢で終わってしまう”ものなんだよ」。

 

最後に付け加えると、そのお父さんの職業は芸術家でした。

子どもだった当時、女の子はとても悲しくなったのでしたが、いまはその時のその言葉があって良かったと思っているそうです。

結果として、女の子は生涯を通じて自分の表現したい分野の仕事(洋服のデザイナー)を見つけることができたのでした。

スポンジ体質=カメレオン

その話を聞いて、その道の人ならではのお父さんの言葉だなぁと感じました。

その女の子は、小さな頃から「お前は大人になったら、どんなことをしたいの?何になりたいのかな」ということを繰り返し両親に問われていたそうです。さすが芸術家の家庭です。

 

その女の子のケースと比べてみると、自分には目指すべき未来の姿・自分の栄えある将来像という大きな原動力を失ったままに、20代を迎えているように思います。

若かったころを振り返ってみると、当時の友だちたちも早い段階から自分の夢や目標に向かって突き進んでいた人が多かったことに気がつきました。

もちろん、その原因を両親に向けるつもりはありません。

いえ、むしろ、いまはこの性質を授けてくれてありがとうと思っています。

それは、いつも揺らぎ迷い続けていた自分の心に、多くを吸収することができる・身体に取り入れる事が出来る「スポンジ体」のような素地が出来上がったからです。

異種混合の虹を

人の性格というものは、年をとるにつれてだんだんと凝り固まってきがちですが、僕の性格・性質に関しては、未だその緩やかな形を失っていません。

日本を出るまでは知らなかった海の向こうにある世界のさまざまな現状、そこから垣間見える今まで知らなかった分野や異文化への興味。

そこから回帰して、歴史小説(吉川英治や司馬遼太郎)を通じて日本の歴史に眼を向けはじることができた自分には、この性質を否定することなどできません。

まさに、カメレオンです。

かすかに分かる程度の生来の自分色は持っているのものの、周りの色に馴染んでその色を吸収してしまうその色彩は、芯や軸をほとんど持たないこの性質は乏しい色かもしれません。

ただ、そんな自分にも人生というキャンパスで表現したいカラーがあります。

 

それは、異種混合の虹色です。

周りの色に影響され続けてきた この私だからこそ体現できる色・模様。

 

異なる色彩が集まって出来た(=ハイブリッド)

人としての色の奏で(=レインボウ)

 

 

奇しくも、思春期の私を支え続けてきてくれた彼らthe pillowsの楽曲が、人生を表現する色になるとは思ってもいませんでした。

まだ先の長い自分の人生において、どの様な色彩を体現出来るのか、まったくつかみきれていないので到底分かりませんが、これからの先においてもさまざまな画材を手に取り、良い意味でまわりに対しての利他的幸福主義色を放ってゆけたらと思っています。

 

 

====================

ちょうど10年前に書いた文面ですが、いま読み返してみるとかなり青い部分がにじみ出ていますね、。

でも、青いからこそ自分の特性をそのまま捉えて、鋭くつづっているように思います。

30代半ばでこう感じたことを、40代・50代になったらどのように感じのか、読み返してみるのが楽しみです。

 

落語ナビゲーターとして活動しています

 
年間約100席の生の落語を観ている(音源は毎日)落語ナビゲーター・ミツルが、初心者目線の落語の魅力をプレゼンでお届けします!

「落語ってむずかしくないの?」「どうやって聴いたらいいの?」 そんな疑問もOK。出張(交通費のみでも可)して”落語の楽しみ方講座”をご披露します!


落語ランキング

カテゴリー別の記事はこちら

スポンサードリンク

 ☝️ 👇 ☝️ 👇 ☝️ 👇 ☝️ 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)