平成最後の武道館落語公演は、落語の歴史に刻まれる素晴らしい会でした

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こんにちは、夢の舞台で落語を拝めて大満足のミツルです(@satyu_)。

2日経ったいまでも、まだあの感動と興奮が冷めずにいます。

 

はじめての武道館の落語観覧

武道館内は写真撮影が禁止だったため、今回は場内以外の写真と感想記事でお届けします。

15時半頃に会場につくと、すでにたくさんの人が!

この場所にいる大多数の人が落語好きだと思うと「日本の伝統芸能の未来は暗くないのでは?」と、感じたのは自分だけでしょうか。

 

いざ開場時間になり、チケットと引き換えにもらったのは、なんとこの公演のために作られたパンフレットと特製手ぬぐい!(と出演する演者の会のチラシ)。

チケット代の中にこの特製手ぬぐいまで含まれているなんて、うれしい限りです。

この両グッズは、完全にこの日にしか手に入らない物なので、きっと後々プレミアがつくことでしょう(グッズ売り場では色ちがいの手ぬぐいが売られていました)。

パンフレットもこの公演のために作られたもの。開演の時間まで入念に読み込んでおかねば…と意気込みながら、早めに席に座って読みふけりました。

 

らくごカフェ10周年記念の武道館公演

そもそも、どうして武道館で落語会が開かれることになったか という経緯は、この青木さんのこの記事を参照ください。

うれしいことに、パンフレットにはさらにこまかな理由が書かれていました。

 

青木さんは、神保町にある小さな落語スペース・らくごカフェのオーナーです。

このらくごカフェオープン10周年記念に、どこか近くで借りれる場所はないだろうか?と箱を探していてたまたま見つけたのが日本武道館だったとか 笑。

たしかに神保町から約10分で着くので近場といえば近場ですが、らくごカフェのキャパが50人なので、ざっと約200倍の規模です。

その落語の記念公演に、青木さんの高校の先輩である歌手のさだまさし氏(元落語研究会出身)に歌を歌ってもらえませんか?と、頼んでしまうあたりも青木さんのすごいところ。

 

個人的には落語目的で取ったチケットだったので、正直、歌には大きな期待をしていませんでしたが、この後、その期待が大きく裏切られることになります。

 

らくごカフェ火曜会メンバーによる余興

まずはじめに、青木さんとさだまさし氏による挨拶から会はスタート。

この時点で、すでにたくさんの笑いが起こり会場が湧いていたので、今日の会は間違いなく面白くなるなと確信が持てました。

 

挨拶のあとは、らくごカフェの火曜会のメンバーによる余興です。

余興とはいえ、このメンバーが独演会を開いても十分お客さんが集まる実力者ばかり。

少しだけ紹介すると、

  • パンダの着ぐるみの志ん陽師匠
  • プロ並みに似顔絵がうまい正太郎師匠
  • 歌がとても達者だったわん丈さんとこみち師匠

 

などなど、とてもバラエティに富んだ余興で大満足の寄席芸を堪能できました。

 

一之輔師匠による爆笑の一席

余興が終わったあとは、いよいよ武道館高座の一席目

若手真打の中でも売れっ子No.1・春風亭一之輔師匠による落語です。

登場した後、思っていたよりもまくらが短かかったので、一体どんな演目をかけるのだろうか…?と、期待が高まりました。

そんな期待の中ではじまったのは、なんと粗忽者の滑稽噺『堀の内』

馬鹿な有名な与太郎がドジをしまくりながら、堀の内の御札様まで向かうお噺。

 

…これが、爆笑につぐ爆笑の連続でした!

さすがは売れっ子、武道館の晴れ舞台でも物怖じせずに、ここまでウケる話し振りができるとは!と、一之輔師匠の実力を再実感。

 

しかも、一之輔師匠は22年前の春風亭小朝師匠の武道館公演を観ていたそうで、さだまさし氏からは「もう小朝を越えたね」なんて言われていました。

一体、これからどこまで面白くなるのか… ずっと追いかけていたいとても楽しみな師匠です。

 

国民的歌手・さだまさし氏による弾き語り

続いては、さだまさし氏の生歌です。

ステージにギターを3本用意して、たった1人だけで登場するスタイルは、落語家みたいだな と感じました。

有名な歌は多少知っていますが、この武道館のステージでどんな曲を歌ってくれるのだろう?と、期待が膨らんでいました。

 

その前に、歌い出す前にまくらのような話・漫談を話があったのですが、これがもう面白いのなんの!

本業が歌手とは思えないレベルの話の組み立てのうまさと高い話術!

歌に入る前に、会場中がウケまくっていました。

 

しかし、肝心の歌に入ると…

…そこには、圧倒的なさだまさしワールドが広がっていました。

 

落語には出囃子と呼ばれる登場のBGMがありますが、袖から出て座布団に座ったら音楽は止まり、演者の語り一本になります。

ここ最近、ずっと演芸ばかりを観ていたので、かなり久しぶりに音楽ライヴを聴きましたが、結果から言うと、ひたすら聴き惚れてしまいました…

 

往年のヒット曲である

  • 「案山子」
  • 「雨やどり」
  • 「秋桜」
  • 「償い」
  • 「関白失脚」

 

数多くの名曲があるさだまさし氏の中でも、上記の歌は弾き語りの武道館にふさわしい選りすぐりの選曲だったのではないでしょうか。

聴き込んでいる途中で、時おり「これって、落語の会だったよね…?」と思ってしまうほど、完全にさだまさし氏の歌の世界に入り込んでいました。

 

武道館に響き渡った人情噺

圧倒的な歌と話(漫談)が終わったあとは、立川流随一の真打の登場です。

 

実は、談春師匠が登場した時点で、なんと予定時間が45分も押しているとのお知らせが…。

おそらく、この直前の歌と語りが満載だった国民的歌手の影響かと思われます 笑。

大ホールの舞台も慣れているであろう談春師匠。

この広さでも堂々としたお姿、かつ、座布団に座った高座姿も妙に武道館とマッチしており、さすがだなぁと感じました。

 

はじまった演目は、人情噺の大ネタ『紺屋高尾』

CD音源で聴き込んでいたあの演目、談春師匠の生の紺屋高尾が、まさか武道館の舞台で聴けるなんて… と、はじまってすぐに感動する自分がいました。

 

物語は談春師匠独自の台詞をまぜながら、ゆっくりゆっくりと進んでいきます。

終盤にかけて静まり返る武道館の場内… 3月15日に高尾太夫が染物屋を訪ねてくる場面。

気がつくと「久さん、本当に良かったね」と、思い切り感情移入している自分が。

武道館の晴れ舞台で、すごいものを観せてもらいました。

 

紺屋高尾のアンサーソング「いのちの理由」

この紺屋高尾をうけて、さだまさし氏が歌を一曲披露してくれるとのこと。

久蔵の叶わぬ恋がまさか叶ってしまったことを受けてのアンサーソングは、「いのちの理由」

この歌の歌詞が、紺屋高尾の噺と見事にリンクして、またもや心に染み渡り。

プロの歌手って落語家と同じ様に本当にすごいものだなぁと実感しました。

 

武道館の有終の美を飾る志の輔師匠

武道館のトリを飾る志の輔師匠。

ここも前までの時間が押してしまって、なんとこの時点ですでに1時間遅れとのこと 笑。

本来であれば、登場してきたこの時間が高座を降りる時間だった というのですからもう驚きです。

まくらもそこそこに、歴史に残る武道館公演の最後は、どんな噺を飾ってくれるのか?と期待していると…

 

なんと、おめでたい祝いの演目『八五郎出世』

妹のお鶴とお殿様との間に子どもができ、お城に呼ばれた職人の兄の八五郎の噺です(この噺がより長くなったものが「妾馬」です)。

 

長年かけて ”志の輔らくご” を完成させてきた技法を持ってして、一体、どんな八五郎出世を聴かせてくれるのか…?

 

噺に入ると、お殿様との会話の中に志の輔師匠独自の笑いを散りばめ、ここでもここまで笑わせてくれるのか と思うほど笑いどころを織り交ぜていました。

後半には、母の気持ちを語った八五郎の感動をさそう描写もあり。

 

↑ そう、まさにこれなのです。

まさにこのツイートの通り、どれだけ落語を聴き込んできても必ず帰ってきたくなるのが志の輔らくごなのです。

武道館のトリを飾るのは、この演目しかなかったのではないだろうか?と思えるほど、本当に素晴らしい一席でした。

 

八五郎出世のアンサーソング「親父の一番長い日」

志の輔師匠の八五郎出世を受けて、最後のアンサーソング。

これまた噺にリンクした一曲「親父の一番長い日」。

兄貴として、

親父として、

最後に息子として…

これまた感動の染み渡る歌で、武道館の公演が終わりました。

 

落語会の歴史に残る公演

振り返ってみると「こんなに豪華な落語会はなかったのではないだろうか?」というほどの超豪華な会でした。

開演の時間が16時で、時間を押しに押したおかげで 笑、なんと終演したのが21時という大興行となった武道館落語公演。

歴史に残るであろう記念の会に参加できて、本当に良かったです。

パンフレットと特製手ぬぐいを見ながら、今日もまだ余韻にひたっていたいと思います。

 

武道館公演でかかった演目と歌はこちら

 

 

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